健診・ドック
健診・ドックのご案内
生活の質に関係する軽度の変化や生活習慣病と称される高血圧症、糖尿病、脂質異常症の発見、死亡割合の高い悪性新生物、心疾患、脳血管障害などにつながる傾向や異常を早期に見つけ、それらの対処法や精密検査・治療に結びつけることが健診の役割であると考えています。
当院では以下のように日帰りの人間ドックや脳ドック、オプション検査や個別の検査を行っておりますので、受診される方のご状態やご希望に合わせてご予約をお受けいたします。
検査内容
人間ドック
問診表記載 | 症状・既往歴・家族歴・業務歴 |
---|---|
身体測定 | 身長・体重・肥満度・血圧・腹囲・標準体重・BMI |
聴力検査 | 聴力測定(1000Hz/4000Hz) |
眼科検査 | 視力・眼底検査(両眼) |
聴診 | |
胸部レントゲン | |
心電図 | |
尿検査 | 蛋白定性・糖定性・潜血・ウロビリノーゲン・ビリルビン・PH・ケトン体・沈渣 |
便検査 | 便潜血反応 |
血液検査 | |
糖尿病検査 | 空腹時血糖・HbA1c |
脂質検査 | 総コレステロール・中性脂肪・HDL-cho・LDL-cho |
肝機能検査 | GOT・GPT・LDH・ALP・γ-GTP・総ビリルビン・総蛋白・蛋白分画・アルブミン・コリンエステラーゼ |
膵機能検査 | アミラーゼ |
腎機能・電解質検査 | クレアチン・BUN・eGFR・Na・K・Cl・Ca・IP |
痛風検査 | 尿酸 |
血液一般検査 | 赤血球・白血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット・血小板・血液像 |
血清学的検査 | CRP・フェリチン・肝炎ウィルス(HBs抗原・HCV抗体) |
梅毒検査 | (ガラス板法・TPHA定性) |
腫瘍関連検査 | AFP・CEA |
甲状腺機能検査 | TSH・FT4 |
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オプション検査
婦人科検査
子宮頚部細胞診(自己採取法)
腫瘍マーカー(3項目)
CA19-9・SCC +(男性) PSA・(女性)CA125
- CA19-9 : 膵臓がんや胆道がんで高値の傾向を示します
- SCC : 肺がんや子宮頸がんで高値の傾向を示します
- PSA : 前立腺がんや前立腺肥大症で高値の傾向を示します
- CA125 : 卵巣がんや子宮内膜症で高値の傾向を示します
胃がんリスク検診 (ABC検診)
ABC検診とは、血液検査で胃がんになるリスクが高い人たちを絞り込み、内視鏡検査などの画像診断へつなげるものです。
具体的には、『ピロリ菌感染の有無を調べる検査』と『胃炎の有無を調べる検査』を組み合わせて胃がんになりやすいか否かをリスク(危険度)分類するものです。危険度の高い人は胃がんが無いかどうかを確かめるために内視鏡検査を受けていただきます。したがってこの検診自体が『胃がんを見つける検査』ではありません。
●検診の方法
採血するだけの簡便な検査で、禁食や食事制限はありません。X線検査を敬遠される方もご心配なく受診できます。
●検診をお受けできない方
1)胃酸分泌抑制薬、とくにプロントンポンプ阻害薬を服用中、または2ヶ月前以内に服用していた方はペプシノゲン値が高く、陰性に出る場合があります
2)胃を切除した方は、ペプシノゲン値が低く、陽性に出る場合があります
3)腎不全(目安として血清クレアチニン値が3ml/dl以上)の人は、ペプシノゲン値が高く陰性に出る場合があります
4)過去にピロリ菌を除菌したことがある方
脳ドック
問診表記載 | 症状・既往歴・家族歴・業務歴 |
---|---|
身体測定 | 身身長・体重・腹囲・血圧・BMI |
聴力検査 | 聴力測定(1000Hz/4000Hz) |
眼科検査 | 視力・眼底検査(両眼) |
聴診 | |
頭部MRI・MRA | |
尿検査 | 蛋白定性・糖定性・潜血・ウロビリノーゲン・ビリルビン・PH・ケトン体 |
血液検査 | |
糖尿病検査 | 空腹時血糖・HbA1c |
脂質検査 | 総コレステロール・中性脂肪・HDL-cho・LDL-cho |
血液一般検査 | 赤血球・白血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット・血小板・血液像 |
オプション検査
心理テスト
以下の3種類の検査を行い脳神経の働きを調べます
●COGNISTAT(コグニスタット)
認知機能の8領域(覚醒水準・見当識・注意・言語・構成・記憶・計算・推理)を評価します
●FAB(前頭葉機能検査)
前頭葉の6課題(概念化・知的柔軟性・行動プログラム・反応の選択・抑制・把握行動)を評価します
●Kohs(コース立方体組み合わせテスト)
非言語性の知能検査で視空間失認・構成失行などを評価します
人間ドック+脳ドック
※上記検査項目を併せて行ないます
動脈硬化ドック
血液検査 | 総コレステロール・中性脂肪・HDL-cho・LDL-cho・nonHDL・空腹時血糖・HbA1c |
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眼底検査 | |
心電図 | |
頚動脈超音波検査 | |
血圧脈波検査 |
腫瘍関連ドック
MRI(DWIBS)
DWIBS(Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background body Signal)は、高性能化されて撮影可能となったMRIによる全身のがん検査です。
悪性腫瘍は細胞密度が高い(細胞と細胞の間が狭い)特徴を利用して、細胞間の水の動きの違いをもとに悪性腫瘍を検索する撮影方法です。
検査は臥位のまま約40分で終わり、注射薬の必要はなくX線による被ばくもありません。
腫瘍マーカー(8項目)
AFP・CEA・CA19-9・SCC・CYFRA・エラスターゼ1+ (男性)PSA・SLX(女性)CA125・CA15-3
- AFP : 肝臓がんや肝硬変で高値の傾向を示します。高脂血症では擬陽性反応がみられることもあります
- CEA : 大腸がんや胃がんまた肺がんでも高値の傾向を示します。 喫煙者や高齢者で上昇する場合があります
- CA19-9 : 膵臓がんや胆道がんで高値の傾向を示します
- SCC : 肺がんや子宮頸がんで高値の傾向を示します
- CYFRA : 肺がんや胃がんなどで高値の傾向を示します
- エラスターゼ1 : 膵臓がんや膵臓疾患で高値の傾向を示します
- PSA : 前立腺がんや前立腺肥大症で高値の傾向を示します
- SLX : 肺がん、大腸がん、膵臓がん、胆道がんなどで高値の傾向を示します
- CA125 : 卵巣がんや子宮内膜症で高値の傾向を示します
- CA15-3 : 乳がんで高値の傾向を示します。良性の乳疾患や健常者でも上昇する場合があります
もの忘れ検診
「もの忘れ検診」は認知機能検査を用いて認知機能の低下を推定する検診です。
検査の負担が少なくなるように臨床心理士・公認心理師が対応し、医師による診察はありません。
検査の目的
もの忘れが軽度認知障害(MCI)や認知症の初期にあたる可能性があるのか否かをスクリーニングします。
検査方法
問診票の記入後、質問票を用いた認知機能検査を行ないます。
合計の所要時間は30分程度となります。
軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査
「MCIスクリーニング検査」は、アルツハイマー病の前段階である軽度認知障害(MCI)のリスクをはかる血液検査です。
検査の目的
アルツハイマー病の原因物質である、アミロイドβペプチドが脳内へ蓄積するのを防いだり、その毒性を弱める働きをもつ、3種類のタンパク質量を測定し評価します。
検査方法
40歳以上の方を対象とします。経時的に何回でも測定できます。
採血時間や食事に関係なく、5mlの血液を検体とします。
栄養状態の悪い場合や自己免疫疾患などの炎症性疾患を持つ方は、評価が正しく反映されない場合があります。
APOE遺伝子検査
「APOE遺伝子検査」は、APOE遺伝子型を調べ、アルツハイマー病の発症リスクを判定する血液検査です。
検査の目的
アルツハイマー病の発症リスクと関連する、6種類の異なった遺伝子型のあるAPOE遺伝子型を調べ評価します。
検査方法
年齢の制限はありません。終生変わらないので一度限りの検査で
脳ドック+アルツハイマー型認知症の発症リスク検査
脳ドックとアルツハイマー型認知症の発症リスク検査である「軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査」と「APOE遺伝子検査」を組み合わせて行います。
料金表
健診名 | 料金(税込み) |
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人間ドック |
上部消化管造影検査の場合36,300円 オプション検査追加による料金の加算 上部消化管内視鏡検査の変更4,400円 子宮頚部細胞診2,200円 腫瘍マーカー3項目(男女共に)2,200円 胃がんリスク検診4,400円 |
脳ドック |
33,000円 オプション検査追加による料金の加算 心理テスト5,500円 |
人間ドック+脳ドック |
64,000円 |
動脈硬化ドック |
14,500円 |
腫瘍関連ドック |
MRI(DWIBS)検査34,000円 MRI(DWIBS)検査+腫瘍マーカー8項目48,000円 |
もの忘れ検診 |
2,200円 |
軽度認知障害(MCI) スクリーニング検査 |
23,100円 |
APOE遺伝子検査 |
16,500円 |
脳ドック+アルツハイマー型 認知症の発症リスク検査 |
脳ドック+軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査56,100円 脳ドック+APOE遺伝子検査49,500円 脳ドック+軽度認知障害(MCI)スクリーニング検査+APOE遺伝子検査72,600円 |